一月最後は
2008年 01月 31日
これを見て「おや?」っと思った方は、なかなかスルドイ!
わからない人はもう一度よーく見てください。普通のよく見るクラリネットと一箇所だけど、ちょっと違う部分がありますよ。
ヒント・・・上管!左手薬指キイ・・・。
これだけ言えばわかるでしょう(笑)。
そうですね。ベーム式なのにエーラー式の楽器みたいにリングが一個多い!
通常無いところにリングキイがあります。
音程補正用の小さなトーンホールとそれを塞ぐキイも。
ビュッフェ・クランポン社のR-13ですが、珍しい7リングの楽器です。
古い楽器には7リングの楽器は意外とあって、専門的なことを書くとまたややこしくてわけがわからないと思うので、あまり書きませんが、この楽器ではありませんが、こような7リングのシステムを持つベーム式の楽器にフルベームといわれる楽器があります。
ちなみにこの楽器には付いていませんが、フルベームという楽器にはLowEbキイも付いていて、Bb管でA管の譜面も吹いてしまうこともできる楽器です。
当然A管もあるのですが・・。
現在でもイタリアのパトリコラというメーカーのクラリネットはこのシステムを作っています。
キイのデザインなども現行の物と随分違いますね。
管体の木は密度のあるとても良いグラナディラを使用しています。
音もとてもまろやかで、密度のある音が出ます。
実物を見た(直した)のは初めてでしたが、とても大切に使用されています。
もちろんバリバリの現役です。
これからもきっと素敵な音を奏でていくのでしょうね。