またまた変り種ヴィンテージ楽器
2007年 09月 12日
古い楽器ですね。この時代、日本にはドイツ製のヒュッテルというトランペットが学校などの備品として入っていました。
割と安価で購入できた楽器なのでしょう。このインヴィクタもそのような楽器だったようです。
ちょっと変わっているのはベルが2枚取りで、フレア(朝顔)部分が洋白で、フレアの後ろ部分から真鍮になっていることです。だから色が違うのだ!
この洋白のベルがクランツのような役割をして、響きを抑えています。
実際鳴りすぎず、やわらかいサウンドになっていました。
楽器自体ごつい感じなのですが、抵抗感もある楽器です。
もうひとつ。3番の抜き差し管がトリガーになっています。慣れないとちょっと使いにくいかも!
手前に引くと管が抜ける仕組みです。動きもしっかりしています。バルブ・スプリングは外バネ式です。
この楽器もネット・オークションで安価で手に入れたようです。
でも吹き手が良いのかなかなか良い音がします。音程もそんなに悪くないかなー。
主管の固着とボトムキャップの固着(コレ等がかなりひどかった!)の修正と調整。
バルブの洗浄。主管ウォーターキイ・コルクの交換。ベルの凹み修正などをすると見事に生き返りましたね。
同じヴィンテージでもNYバック等の高級ヴィンテージ楽器とはまったく違う種類の物ですが、面白い楽器であることは確かですね。