教えるということ
2006年 08月 01日
実際私には、これといって誇れる経歴がないし、どこかの学校や大学で音楽を専攻していたわけでもない。っていうか高卒だ。マーチングにしてもずっと昔、24年前に2級指導員を受けて合格したあと、その後の資格を取るためのキャンプには行っていない。2回目に行った時はカラーガードを勉強したくてライセンスコースじゃなくてカラーガードコースに行ったっけ。それっきりだ(笑)。
サックスだってそうだ。専門家にレッスンを受けたこと・・・・思い当たるとすれば、これもずっと昔これも20年程前だなー、セ○マーのミュージックキャンプに参加したときにレッスンしてもらったなー3~4日程。ジャズやポップスに至っては完全に独学っていうか、現場で覚えていったんだよね。
ただ、自分が興味を持ったことは結構一生懸命練習したり勉強したり情報を集めたりしてたなー。だれかプロの人や知識がある人と接する機会があれば何でもかんでも質問してたな(笑)
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の損」私の座右の銘だ。
そうです!人のためじゃなくて、全部自分のためだけにやってたこと(爆)。!
だから教えるっていってもいつも心のどこかで「自分なんかで悪いなー」とか「他におるやろー」とか思っていたりします。だから余計責任を感じながら出来るだけ解りやすく説明しながらするようにしています。
先日、ある小学校へマーチングの指導に行きました。子供達って集中力持続する時間が限られているので、結構パワーがいるのですが、学校のレベルに応じてあの手この手です。
今回はあまり経験のない学校だったので、とにかく「ちゃんと出来るとカッコいいよ」
って所を感じてもらうのが第一!それには自分がちゃんと動いてカッコいいところを(スタイルとかじゃなくてね・・)見てもらうのが一番なので老体にムチ打ってバンバン動きます。「おお!」とか「すげえ!」とかニコニコしだしたらこっちのもんですね。あとは時々褒めたり、ダメ出ししたり
飴とムチを使いながら、休憩もいれながら練習をします。なんとか2時間半子供達もがんばれました。顧問の先生にも喜んでいただけましたが、いつも思うのは今日はその子(人)達に面白さを教えることが出来たんだろうか?ということです。
なかなか難しいですね。なんのこれといった経歴やキャリアを持っていないまま『教える』ということが仕事の一部にまでなってしまった私にとって、面白さを分かって貰う事が一番の使命なのではと思っているのです。厳しさや芸術性や確立されたテクニックを教える人は他にたくさんいるのですから。まず『面白い』とか『カッコよく演りたい』って思ってくれてそれがきっかけで継続してしてくれる子(人)達がいてくれれば、こんなうれしいことはありません。