今日のこんな修理
2010年 04月 09日
チューバは大きい!当たり前です。
なので扱いも大変。ぶつけることも多いのでしょう。
学校の備品はボコボコなチューバが多い。
変なところが凹むと直すのも大変。分解するのも大変。料金もかなりかかっちゃう。
で、よくあるのが何故かこの部分の修理です。
この部分の4番(0番)からチューニング管につながるこの曲がった管がベッコンと凹む。
へこませた衝撃でその直下の支柱の台座がついている一番管(U字管)もボコッと・・・・。
その衝撃で支柱のハンダや抜差し管のハンダも。
チューニング管も歪み動きにくくなる。
というわけです。
っこんな感じ。
4番ロータリーからの枝管を外すとこんな感じ。結構いってますね。
ただ、この部分の凹みを出すにはU字管を外さなければいけないのですが、予算的に×。
時間もかかるので、先日紹介したスライディング・ハンマーで引っ張り出します。
しかし、本来小さな凹みに使う道具なので、こんな広範囲はチョット無理かな。
なので、支柱が丁度良い高さに来る事を最優先で、とりあえず引っ張り出します。
すると、このくらいの出来ですが(美しくない!)何とか支柱は正しい高さに取り付けられます。
折角外した曲管の凹みもついでに修理。コイツはきれいに仕上がります。
ビフォアー。
アフター
そして、組み立てです。抜差し管を調整しながら・・・・。
これで、機能的には元通り。
きれいに直すときはやっぱりU字管を外さないとなぁ・・・・。
あとこの工具があれば、もっと効率が・・・・欲しいけど・・・・とても高額!
超強力磁石で管の中を金属ボール引き上げて凹みを直します。
大きな楽器の大きな箇所用かな。
実際は使う場所はかなり限定されるらしいですがチューバやユーフォニアムなどにはとても有効だと思います。
もう何年も欲しいって思い続けてるけど・・・・いつになったら買えるのやら・・・。
あっても使いこなすのにしばらく時間もかかりそう。