特殊なジョイント部の修理
2009年 04月 28日
今回は仕事とお知らせ。
オーボエの修理で、ジョイント部の木が磨り減ったりカケたりで常にグラグラしている楽器でしたがジョイント部(テノン)を入れ替える修理をする事にしました。
まず、本体のテノン部を厚さ2ミリ位残して旋盤で削り落とします。
割れたりクラッシュ(笑)しないように細心の注意をはらいながら削り落とします。
続いて、新たなテノン部を黒檀から削りだします。
まず角材から丸にして、そこから必要な長さにカットして最初に中繰りをします。
このときに先ほど削った本体のテノンが遊び無く入るように正確に中繰りをします。
そして次に外側を削りますが、このときは下管にジャストサイズで入るように正確にジョイント内径を計り、そのサイズに間違いなく削ります。
緊張します。少しでも内径を下回ると完成してもグラつきますからね。
そしてコルクを巻く部分を更に削りだし、接着剤がよく付くように溝も掘ります。
見慣れたジョイント部になりましたね。
2液タイプのエポキシ系の接着剤を付けてはめ込みます。
下の部分をカットして面をきれいに削ります。
うん!ジャストサイズ!!
境目もほとんどわかりませんね。
コルクを巻いて、キイを組み込み、調整して出来上がりです。
グラつかず、しっかりジョイントされているので音にも芯が出ますね。抵抗感もしっかりするし。
こんな修理も出来ますよ。
それではお知らせです。
突然ですが明日29日ライブします。もっきりやです。
では、詳細を。
4/29「SESSION 429...ゴールデンウィークだ!」
4/29(水・祝)19:30~ ¥500(DOOR)
黒川薫(p) 大菅麻衣子(b) 中沢宏明(ds) 大久保雅春(ts)他
今年もあっという間にゴールデンウィーク、大坂ではみんな集まって「春一番」のコンサート、一度は行きたいんだけどこの連休なかなか空けられません。
というわけで、その前哨戦はこの4人を中心に。
ピアノはもっきりやは久しぶりの黒川薫、彼女のリーダーシップを通す事ができるでしょうか、休日の夜、聴きに来てください。
昨晩リハしました。
テーマは・・・・『ちょっと意外・・・・』でしょうか。
お時間のある方は是非。
良くも悪くも『意外』な展開でしょうかね(笑)。