リガチャーの改造
2008年 04月 08日
基本的には昔から形は変わらないが、現行のものはヴィンテージに比べると作りはかなり粗雑。
後違うのは、メッキじゃなくてラッカー仕上げになったことと、リードを4点のポッチで押さえる仕組みになっている。
しかし、これがちょっと問題!
ゆるく締めればリードは効率よく振動するものの、すぐずれる。
強く締めれば4個のポッチはリードに食い込むだけ。
そこで、前から試したいと思っていたこと一ヶ月前に仕事の合間にチョット施してみて、数回本番で使用してみた。
本当にチョチョッとやったので多少荒い仕事になってしまったが、まあ試作品でしかも自分のものなので、いいかなって感じ。
で、こんな感じです。
リベットのようにカシメてあるプレートを取り外して、ネジで止めることが出来るように加工します。(ボール盤や旋盤かフライス作業が出来るような機械が必要)
システム的にはフランソワ・ルイのリガチャーと同じ感じ。(ジャズ系サックス吹きしかわからないネタだけど・・・)
ちなみにラバーにはフランソワ・ルイを使用しています。
続いて、外したプレートに2本のレールを取り付けます。これが一番やりたかったこと!
後は組み立てるだけ。
おっとその前にラッカーを全部剥離しました。ノーラッカー使用!
完成形です。
数回本番で使用してテストしましたが・・・・。
いいっ!です。
サブトーン、フラジオ、音の立ち上がり、音色どれをとっても、グレードアップです。
音程も問題なし。
狙い通りでした。
これはあくまでも試作品なので、他の人にも試奏してもらうつもりですが。
気に入ってもらえて、希望されれば加工をしてみようと思っています。
ちなみにフランソワ・ルイのプレートを取り付けることも出来ます。
取り付け自由です。
私、個人的には2本レールが好きでした。
これは好みかな・・・・。
これで私のオットーリンクのマウスピースは本体もリガチャーも完全オリジナル使用になってしまいました!
ムチャクチャ気に入っています。