吹奏楽、ビックバンドで
2007年 02月 28日
バンド・トレーニング・ブックを使ってのトレーニングをじっくりやってから課題曲等の合奏。
昨年からビックバンドと吹奏楽の2つの「合奏バンド」をやってるわけだけど、サックスの楽譜の密度や役割があまりにも違いすぎる。
特にテナー・サックスとバリトンサックスはこれが同じ楽器の譜面か?って言うほど違う。
まあそれぞれに役割があるわけでどちらがどうこうっていう問題ではないのかもしれないが、昔ビックバンドをやっていた時も思ったことだけど・・・・。
吹奏楽での役割の多くは・・・・。
ホルンのサポート、ユーフォニウムのサポート、木管群のサポート・・・。
サポートが多すぎる・・・・。それはそれで、輪郭をつけたり深みをつけたりする役割なんだけど、中には明らかに適当に他の楽器に被せてあるだけのアレンジもある。
要するに・・・別にサックスじゃなくてもいいじゃん・・・みたいな。
勿論ここはサックスじゃないと!っていう所も勿論あるけど・・・。
当然求められる音色やイントネーションも、吹奏楽とビックバンドでは違うのだが最近特に吹奏楽のアレンジャーってサックスっていう楽器の本当の美味しいところや使いどころをわかっていない人が多いのでは?思ってしまう。
で、学生さんのバンドなんかでは、ちょっとがんばると「サックスうるさい」って言われたりするので変な風に音を抜いたりフワフワっとした音で楽器を吹く人が多い。
これが逆に芯のない安定感のない音や倍音を生むので余計に耳障りになってしまう。
私は個人的にこの類のサックスのサウンドは大嫌いだ。そんな中途半端なサウンドを強要されるなら吹かないほうがマシだと思う。(pでも息はちゃんと入れないときれいなpは出ないと思うけど)
しかも、この中途半端な音がまたサックスの音が前に出るのを嫌われる原因になってる。
対してビックバンドでのサックスの仕事は非常にわかりやすく、サックスじゃないと、アルトじゃないと、テナーじゃないと、バリトンじゃないと、っていう必然性がある。
しっかりサウンドさせることが大前提だ。ppのサブトーンもたくさんの息を使わないと出ない。
中途半端な音はご法度だ。音に個性も必要だ。
この辺のギャップを楽しめるか、ストレスと感じるかで音楽の接し方が随分ちがってくる。
誤解を恐れずに発言すれば・・・・
ストレスになることが多い!
と思う。
サックスはサポート楽器ではないし、弦楽器でもない。
それぞれのアレンジや曲にはそれなりの役割を理解したつもりで演奏していますが、楽しめる曲は多いか?と聞かれればつまらん曲も多いと答えたくなる。
これは簡単か難しいかの違いではなくてサックスの譜面として楽しめるか否かっていう事。
サックスの良い意味での下世話な部分や上品なサウンドを上手く生かしたアレンジやオリジナル曲がもっと増えることを期待します。