パッドの話 パートⅡ・・・だったっけ?
2006年 05月 16日
気を取り直して、今日はフルート修理したので、その時の工程の1つ、パッドのスキンの張替えを。
フルートのパッドの交換で、パッドを全く新しいものに交換してしまう場合とパッドの中のフェルトをそのままで外側のブラダースキンのみを交換する場合があります。後者のほうはパッドのなじみが早いため(すでにトーンホールの轍がついている)、合わせやすいし、交換後の変化も少ないのが利点です。でもフェルトの硬化の問題や、ブラダーの質の問題、手間の問題やいろいろあるので一長一短だと思うな。あと、特殊なサイズですぐ新品が用意できない場合とかにもこの方法を用います。
でも、あっさり新しいものに変えたほうが良い場合がほとんどです。
一般的にスキンは2枚重ねになっているので、ほんの1枚目がトーンホールに沿って切れている場合や、とにかく急ぎで、前とあまり感覚を変えたくない場合はいいと思いますが、スキンが完全に破れてしまってて、中のフェルトも汚れて黒くなってしまっているもの。特に前方、磨いたりしててクロスがすれて破れて黒く汚れたもの(学校備品に多いなー)はあまりお勧めしません。
で、今日はその張替えを含むパッド交換をしたので、ちょこっと紹介!
まず、ブラダースキンをパッドのサイズよりも4~5mm大きくカットします。
専用の冶具の中にスキン、フェルト、台紙となるように入れます(逆さまだね)
糊をつけて(普通のやまと糊を水で薄めたやつ。障子を貼るときみたいな)縁を内側に巻き込むように貼り付けていく!この作業を2回!最後に真ん中に穴を開けて出来上がり!
ほとんど見た目は新品と変わりませんが、けっこう面倒苦さそうでしょー?
日々こんなコマゴマ、チマチマした作業がほとんどです。
でもそれでお客さんが喜んでくれれば、そんな苦労も吹っ飛ぶんだけどね。
さっ、もう一息頑張るか!!