また折れた!今度は何が!?
2012年 06月 01日
何が折れたって?
今日のは・・ファ、ファ、ファゴット!!
はい、テナージョイントがジョイントの根元からポキリ!!
インナーのプラスチックの部分もろとも。
メーカーによってはこのプラスチックの部分の外側にもう一つ補強の意味で真鍮のパイプが入っている楽器もあるのですが、この楽器はメイプルとプラスチックのみ。
弱い部分なので意外と折れたりするのです。
学校の備品楽器なので、極力コストパフォーマンスが高い修理をしないと、こんな高価な楽器はおいそれと購入できないからね・・・。
で、悩みましたが補強が出来て、比較的少ない工程で済む方法、かつ音にも極力影響が出ない方法を。
という事で、プラスチックの内側に真鍮のパイプを入れて補強することに。
といっても内径が変化しないように内径が同じサイズのパイプを作る。
しかもプラスチックのパイプと真鍮のパイプの継ぎ目に段差が出来ないようにパイプの長さ分と真鍮のパイプの太さ分プラスチックを削ります。
こんな感じではめ込むわけですね。
これはジョイント側。
反対が本体側です。
まだ接着してないですが。
パイプを差し込んだ内部はこんな感じしなります。
そして本体側にも差込み接着して、かけた部分や割れてる部分を修正しすれば、ほら元通り!
一時はジョイント部のみ木部をメイプルで新たに作り直そうかとも思いましたが真鍮パイプがしっかりしているので補修で何とかなると思ったので元の部分を使用し補修することにしました。
これもコストダウンです。
でもキレイにつながったでしょう?
強度も十分です。
あとは、コルクを巻くかジョイント・フロスを巻くかでジョイント部の修理は完成!
これで楽器は息を吹き返すのです!
さて、今日は市立高校のステージ・リハーサルでした。
いよいよ明日が定期演奏会本番!
初めてホールのステージでの練習。
照明も本番どおりつけます。
いろいろ要望をオペレーターの方に伝えながらのリハ。
思惑通りいかなかったアクシデントもありましたが、なんとかなりそう。
さぁ、お客さんがどんな反応をしてくれるのかドキドキです!
とりあえず、明日の朝もう一度チェックです!