スライディング・ハンマー
2010年 03月 26日
ギリギリセーフです。
明日が本番です。今日はステージ・リハ。
昨日と今日で何とか仕上げました・・・・。ホント良かったです・・・・。
もし、来年も行う予定であればもう少し早く言ってくださいね(泣)。
残念ながら明日は観にいけませんが、頑張ってください。
う~ん、毎年この本番の日は何か予定が入っていて観に行けたことがありません。
チョット申し訳ない・・。
さて、久々に修理の話題です。
今日は凹み。
凹みの直し方もいろいろあるんです。
今日はちょっと変わった方法を紹介しましょう。
スライドハンマーをポイント半田くっつけて引き出すやり方です。
曲管に出来た凹みなどで分解しないで出したい時やハンマーで叩いて出しにくい部分の修正時に行います。
この楽器はホルンです。
楽器を持ったまま転んだようです。
ベルも曲がり、マウスパイプも曲がりました。
写真の部分、修正前の写真を撮り忘れたのですが赤色で印をつけてある部分もボコッと2箇所大きく凹みましたが次の写真のように元に戻っています。
食んだ分解すると結構いろいろ外さないといけないのでこの方法をとることにしました。
仕上がりはやはり分解してデントボールやロッドで修理したほうがきれいになりますがね。
時間も短縮できるし予算も分解するほど掛からないので経済的かも。
ただ、最終的に表面をきれいにするめ若干削るのでそれがいやな方にはお薦めしません。
どんな風にやるかというと、例えばココ。マウスパイプとベル部分の接続部の延座支柱がある部分。
今回はマウスパイプも曲がったので延座が取り付けてある部分も凹んでしまいました。
述座支柱を外して凹んでいる部分にスライディングハンマーの先端を半田付けします。
ハンマーを下から上に勢いよくスライドさせると半田でくっつけた部分が反動で引き抜かれる感じになり凹みが引っ張りだされます。(手に持っている黒い物をスライドさせる。)
先端部は凹みの形や具合によって取り替えます。
数回繰り返し形を整えていくと、最終的にこんな感じに。
最後に延座を取り付けて終了です。が、この延座も曲がっていたしマウスパイプの曲がりを修正するのが大変でした。
厳密には曲がったマウスパイプは完全に戻ってはいません。でもコレは仕方がない。
どうしてもという時はマウスパイプを交換です。
コレで何とか元通り。
書くと簡単だけど、結構難しいですよ(笑)。
そうそう、ちなみにこのスライディング・ハンマーは自作です。
結構自作工具多いよ!