仕事、家庭、音楽にてんやわんやの日々の出来事の記録。でも力まず、焦らず、自然体で過ごしたい日々!


by muslab
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オリジナル・キイ・ポジション。

これはコールアングレの下管。

f0107072_2239015.jpg


右手で操作する部分です。

オーボエより随分大きい分、トーンホールの位置も離れるので、当然指の間隔も広がります。
で、ここで手(指)の小さな(短い)人にとっては演奏が困難になる場合も出てきます。

今回この楽器を担当する生徒さんは、かなり手が小さく小指がまるっきり届かないとか。
しかし、その生徒さんしかいないため、何が何でもこの楽器を使用しなければいけないとのこと。

コンクールの曲では使用頻度が高いそうなので、普通に演奏できるように改造を依頼されました。

さて、どうするか・・・・。
最初小指キイを何とかして近づけてと考えたけど、小指の部分はいろいろ連動しているため単純にパームキイを取り付けてどうこうということは出来ない。
何かを取り付けても、その生徒さんが部活を引退した後元の状態に戻せるしておかないといけないので、下手にロウ付けとかハンダ付けは出来ない。
それ以外で最大の効果が出ないといけないんですね。

で、先日書いたようにお風呂でピンと来ました!

薬指を中心に他のキイを全部寄せれば問題解決です。

で、こうなりました。

f0107072_22402576.jpg


主な改良点は人差し指と中指のキイ。
人差し指のキイには元々出っ張りがあるため、このキイに上から何かを被せる場合この出っ張りを覆う厚みが必要になります。
で、コルクに切り込みを入れ出っ張が刺さるように取り付け2液性のエポキシ樹脂で接着。
エポキシは接着して固まるとガラスのように硬くなりますが、お湯や熱で外れるのです。

更にその分、隣のトリルキイレバーが位置的に低くなるので、同じく修正コルクを加工して取り付けます。
この時、人差し指キイがズレル分トリルキイの位置も少々変更します。

同じように中指のキイにもある細工をした後、上からボタンを取り付けます。
その下のF(ファ)の時に押さえる小さなキイも少々位置変更。
f0107072_23102047.jpg


キイは人差し指から薬指にかけて自然に置けるようにあえて斜めになるようにしました。
指を置く部分にサックスのキイに使用する貝(パール)を取り付けたのでとても押しやすい。
横から見るとこんな感じです。

f0107072_23184546.jpg


そして小指の部分もポジションを移動。かなり全体を薬指に近づけて更に一番奥のEbのキイにコルクを取り付ける。
これによって元々斜め横に動かさなければいけない小指を、ほぼ縦に動かせば簡単に届くようになるのでEbの場所もDbの場所もほとんど変わらないポジションで演奏可能です。

変更前
f0107072_23324249.jpg


変更後
f0107072_23331241.jpg


かなり、かなり小さくコンパクトになりました。
私の指では間隔が狭すぎますが、これで楽に操作できます!

裏側のサムレスト(指賭け)の位置もかなり下に下げました。

そして、分解したついでにキイコルクがかなり破れていたり無くなったりしていたので取り付けて、調整しました。
文章では簡単な作業に思えますすが、意外とスムーズに指が動くようにするためにキイの位置を決めるのが難しかったかな。

しかし、これ、全部きれいに元に戻す事も可能なのですよ。
こんな注文にも応えられるだけ応えます。
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by muslab | 2009-05-18 23:42 | 仕事